先週の振り返り५⋆*
◆ 先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:25,935円(-556円)/
ドル円:135.16円/
NY株式:31,097.26㌦(-403㌦)
◆先週の日経平均株価は上がり下がりどっちつかずの展開でしたが週末に大きく下落したことで 週間では556円のマイナスとなりました。
10日が参議院選挙の投開票日でこの結果が株高に繋がる可能性はあるものの、引き続き米国や世界の動きに右往左往する相場環境が続きそうです
⇒米国などの景気減速懸念から景気敏感株の下落が大きくなっている一方、順次値上げを進めている食品・飲料株は堅調な推移となっています。値上げが採算改善に繋がっていることに 加え食品・飲料は景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄の代表格として買われています。
【資金の流れ】
景気敏感株 ⇒ ディフェンシブ株
円 ⇒ 米ドル
注目トピック
◆崩れゆく暗号資産市場の将来は!? …暴落の要因と再生の道筋
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格は2021年から一貫して低下傾向となっており、仮想通貨市場 の時価総額も約3兆ドルのピークから3分の1程度に落ち込んでいます。今後の見通しはどうでしょうか。
【暴落の2つの要因…】
今年に入ってからの下落はFRB(日本で言う日銀)の利上げ加速と、5月のステーブルコイン「テラUSD」 の暴落の2つが大きな引き金となりました。
暗号資産の通常の売買はキャピタルゲイン(値上がり益)を 産むことはあってもインカムゲイン(配当益)は産まない仕組みです。その為世の中の金利水準が上がってくると暗号資産の相対的な魅力は低下してしまいます。
またステーブルコインは暗号資産市場内で安全資産 の役割を果たしていた為、その安全性が損なわれたことは暗号資産投資全体のリスク向上に繋がりました。
【安全の仕組み作り…】
暗号資産市場はDeFi(分散型金融)という仕組みのもと、預金や貸出といった銀行ビジネスや株式投資に 相当する仕組みを構築して資金を集め、価格を押し上げてきました。
ただ実社会では過去のバブル崩壊への 対応から導入されている上限やセーフティーネットが、暗号資産では全く整備されていませんでした。今後 当面は各国の規制強化などにより収益期待は低下し、取引も抑えられていくと見られます。しかしその先、 健全な分野として発展していけるよう、こうした投資家保護の仕組づくりをしていく事が望まれます。
⸜︎⸝今週の話題⸜︎⸝
◆ジュエリーは一段と「高値の花」になっていく
【解説】
ティファニーやカルティエといった海外の宝飾品ブランドが相次ぎ値上げに踏み切っています。急激に進んだ 円安の影響に加え、原材料に使うダイヤなどの宝石や貴金属の取引価格が軒並み上昇していることが要因です。
【ポイント】
ダイヤ相場はコロナ禍で落ち込んだ2年前に比べ4割近く上昇していますが、原因はロシアウクライナ問題です。 ロシアはダイヤ生産世界トップで市場の32%を占めますが、各国では制裁によって禁輸措置が取られています。
【今後の影響】
同じくプラチナや金もロシア産の世界シェアが1割程度を占めており、制裁による禁輸措置で供給不足から価格 高騰に繋がっています。制裁が長引けば、ジュエリー価格全体が一段と値上がりしていくリスクがあります。