★iDeCoの出口戦略★
今回はiDeCoの出口戦略をご紹介します!
01.iDeCo(イデコ)の受取方法
iDeCoの受取方法は3種類。
①一時金として一括で受け取る
②一時金と年金を組み合わせて受け取る
➂年金として受け取る
一時金受取は退職所得税控除が使えて、
年金受取は公的年金等控除が使えます。
一人ひとりに最適な受取方法が存在するので
「自分にとっての最適な受取方法」を見つけましょう👀👌
02.基本的には一時金が◎
*まずは一時金受取を検討する*
→退職金の少ない会社員の方や
退職金のない自営業者・会社員の方は
一番お得に受け取れる。
*一時金受取のメリット*
・手数料が最小限で済む
・社会保険料の負担が重くならない
・退職所得控除で税金負担を押さえられる
iDeCoは年金受取の場合だと
給付開始後も口座管理手数料が毎月66円と
給付の度に440円の給付事務手数料がかかります。
でも一時金受取だと一括で受け取れるため
2つの手数料を取られなくて済みます◎
またiDeCoの一時金受取は分離課税なので
翌年の社会保険料が跳ね上がる心配もありません◎
03.基本的には一時金が◎
勤務年数 | 退職所得控除 |
20年以下 | 40万円×勤務年数(80万円以下の場合は80万円) |
20年超 | 800万円+70万円×(勤務年数-20年) |
iDeCoの場合は勤務年数の代わりに
拠出年数が計算に用いられます。
*15年間iDeCoを続けた場合*
(毎月2.3万円を拠出した会社員のケース)
退職所得控除は40万円×15年の600万円。
iDeCoの拠出金額の合計額は414万円。
仮に年利5%運用できたとすれば595万円。
600万円>595万円なので
節税できた上に金額非課税枠で受け取れる。
04.一時金受取の裏技
一時金受取→退職金を5年後に受取
→退職所得控除には、
5年ルールと呼ばれるものがあり
5年あけて別々で受け取れば、
退職所得控除を2回運用させることが可能!
この裏技を使えば、退職金の多い会社員の方でも
一時金受取がファーストチョイスになります。
【22歳で就職し65歳で退職の会社員だと・・・】
60歳でiDeCoを受け取れば
iDeCoを拠出した期間に応じた退職所得控除が
65歳で退職金を受け取れば
勤続年数に応じた退職所得控除が適用に◎
最近は定年が延長されて、65歳退職が
増えてきているので使える方も多いと思います。
05.一時金+年金はどうか?
iDeCoで一時金+年金受取を選ぶことで
お得になるケースは正直多くはないです。
一時金+年金受取を考えるのは
iDeCoでかなりの利益が出ている場合です。
*iDeCoを年利7%で運用できた場合*
【毎月2.3万円を15年間拠出した会社員だと・・・】
退職所得控除は40万円×15年の60万円。
iDeCoの受取時の金額は695万円。
600万円<695万円なので
95万円の半分が課税の対象となる。
このケースだと一時金を600万円までに抑えて
95万円は年金として受け取るのが基本的に◎
iDeCoは受取が近づくにつれて、安全資産比率を
高めるのが基本なので7%運用はあまりないです。
06.年金受取はどうか?
定年が60歳の方には有効!
→5年ルールが使えない場合は
年金受取が一番お得に受け取れる。
*年金受取のメリット*
・公的年金等控除で税金負担を抑えられる
・非課税運用を継続できる
・売却するタイミングを分散できる
07.年金受取はどうか?
年金受取の場合、口座管理手数料が毎月66円と
給付の度に440円の給付事務手数料が必要です。
ただし給付回数は選べるので年一回の給付にすると
年間の手数料は合計で1.232円のみです。
*手数料を上回る運用で気にならない*
→仮に600万円を10年で受け取る場合は
一年間の受取額は60万円。
つまり給付最終年の受取は60万円だが、
最終年でさえ最低1%の運用をできれば
6.000円の利益になるので
手数料1.232円は気にしなくても問題なし!
iDeCoを年金で受け取っている間は
公的年金を受け取らずに繰り下げればいいので
公的年金等控除の非課税範囲内で
iDeCoを受け取れるように調整すればOKです◎
繰り下げで年金受給額が増えるのも嬉しいところです♪
08.iDeCoの出口戦略まとめ
・iDeCoの受取方法(出口)は3つある
一時金、一時金+年金、年金
・退職金の少ない会社員の方
退職金のない自営業者・会社員の方
👉基本的には一時金受取が◎
・退職金の多い会社員の方
👉定年(退職金の受取)が65歳以降の場合は
iDeCoを60歳で一時金受取すると
退職所得控除を2回使えるので一時金がお得◎
👉定年(退職金の受取)が60歳の場合は
iDeCoを年金で受取、受け取っている間は
公的年金を繰り下げておくとお得◎
支払う税金・手数料・国民健康保険料など
総合的に考えて損しない受取をしましょう‼