お知らせ

新着情報

2023.05.16

★iDeCoの出口戦略★

今回はiDeCoの出口戦略をご紹介します!

 

01.iDeCo(イデコ)の受取方法

iDeCoの受取方法は3種類。

①一時金として一括で受け取る

②一時金と年金を組み合わせて受け取る

➂年金として受け取る

一時金受取は退職所得税控除が使えて、

年金受取は公的年金等控除が使えます。

一人ひとりに最適な受取方法が存在するので

「自分にとっての最適な受取方法」を見つけましょう👀👌

 

02.基本的には一時金が◎

*まずは一時金受取を検討する*

→退職金の少ない会社員の方や

退職金のない自営業者・会社員の方は

一番お得に受け取れる。

*一時金受取のメリット*

・手数料が最小限で済む

・社会保険料の負担が重くならない

・退職所得控除で税金負担を押さえられる

iDeCoは年金受取の場合だと

給付開始後も口座管理手数料が毎月66円と

給付の度に440円の給付事務手数料がかかります。

でも一時金受取だと一括で受け取れるため

2つの手数料を取られなくて済みます◎

またiDeCoの一時金受取は分離課税なので

翌年の社会保険料が跳ね上がる心配もありません◎

 

03.基本的には一時金が◎

勤務年数 退職所得控除
20年以下 40万円×勤務年数(80万円以下の場合は80万円)
20年超 800万円+70万円×(勤務年数-20年)

iDeCoの場合は勤務年数の代わりに

拠出年数が計算に用いられます。

*15年間iDeCoを続けた場合*

(毎月2.3万円を拠出した会社員のケース)

退職所得控除は40万円×15年の600万円。

iDeCoの拠出金額の合計額は414万円。

仮に年利5%運用できたとすれば595万円。

600万円>595万円なので

節税できた上に金額非課税枠で受け取れる。

 

04.一時金受取の裏技

一時金受取→退職金を5年後に受取

→退職所得控除には、

5年ルールと呼ばれるものがあり

5年あけて別々で受け取れば、

退職所得控除を2回運用させることが可能!

この裏技を使えば、退職金の多い会社員の方でも

一時金受取がファーストチョイスになります。

【22歳で就職し65歳で退職の会社員だと・・・】

60歳でiDeCoを受け取れば

iDeCoを拠出した期間に応じた退職所得控除が

65歳で退職金を受け取れば

勤続年数に応じた退職所得控除が適用に◎

最近は定年が延長されて、65歳退職が

増えてきているので使える方も多いと思います。

 

05.一時金+年金はどうか?

iDeCoで一時金+年金受取を選ぶことで

お得になるケースは正直多くはないです。

一時金+年金受取を考えるのは

iDeCoでかなりの利益が出ている場合です。

*iDeCoを年利7%で運用できた場合*

【毎月2.3万円を15年間拠出した会社員だと・・・】

退職所得控除は40万円×15年の60万円。

iDeCoの受取時の金額は695万円。

600万円<695万円なので

95万円の半分が課税の対象となる。

このケースだと一時金を600万円までに抑えて

95万円は年金として受け取るのが基本的に◎

iDeCoは受取が近づくにつれて、安全資産比率を

高めるのが基本なので7%運用はあまりないです。

 

06.年金受取はどうか?

定年が60歳の方には有効!

→5年ルールが使えない場合は

年金受取が一番お得に受け取れる。

*年金受取のメリット*

・公的年金等控除で税金負担を抑えられる

・非課税運用を継続できる

・売却するタイミングを分散できる

 

07.年金受取はどうか?

年金受取の場合、口座管理手数料が毎月66円と

給付の度に440円の給付事務手数料が必要です。

ただし給付回数は選べるので年一回の給付にすると

年間の手数料は合計で1.232円のみです。

*手数料を上回る運用で気にならない*

→仮に600万円を10年で受け取る場合は

一年間の受取額は60万円。

つまり給付最終年の受取は60万円だが、

最終年でさえ最低1%の運用をできれば

6.000円の利益になるので

手数料1.232円は気にしなくても問題なし!

iDeCoを年金で受け取っている間は

公的年金を受け取らずに繰り下げればいいので

公的年金等控除の非課税範囲内で

iDeCoを受け取れるように調整すればOKです◎

繰り下げで年金受給額が増えるのも嬉しいところです♪

 

08.iDeCoの出口戦略まとめ

・iDeCoの受取方法(出口)は3つある

一時金、一時金+年金、年金

・退職金の少ない会社員の方

退職金のない自営業者・会社員の方

👉基本的には一時金受取が◎

・退職金の多い会社員の方

👉定年(退職金の受取)が65歳以降の場合は

iDeCoを60歳で一時金受取すると

退職所得控除を2回使えるので一時金がお得◎

👉定年(退職金の受取)が60歳の場合は

iDeCoを年金で受取、受け取っている間は

公的年金を繰り下げておくとお得◎

支払う税金・手数料・国民健康保険料など

総合的に考えて損しない受取をしましょう‼