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2022.10.25

先週の振り返り

🍀先週の振り返り५✍

  ◆ 先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:26,890円(-200円)/
ドル円:148.86円/
NY株式:31,082.56㌦(+1,447㌦)

 ◆先週の日経平均株価は海外市場の動きに一喜一憂して方向感に欠ける展開となりました。週初は 米国の長期金利上昇を受け大幅下落⬇️
しかし英政権が大規模減税を撤回すると伝わり、欧州市場 が落ち着き始めた事で日本株も大幅上昇しました。
一方為替の動きによる影響は限定的でした。

 ⇒米国🇺🇸ではインフレが高止まりしており長期金利も14年ぶりに4%を超えています。ただ年末 には利上げペースが減速するとの見方も出てきており反発上昇しました。
今週はアップル、 アマゾン、アルファベットなど主力グロース企業の決算発表があり注目が高まっています👀!!

 【資金の流れ】
 インバウンド関連株 ⇒ 半導体関連株
 円 ⇒ 米ドル 

🌟注目トピックス👀

  ◆電力・ガス料金支援策の問題点とは!? …英国同様に円安加速のリスクも

政府による経済対策の策定が大詰めを迎えています。今回の経済対策の目玉となるのが電気料金値上げによる家計負担を軽減する措置ですが、財源の大半は赤字国債発行であり財政環境悪化が懸念されます。

【値上げ軽減対策で財政悪化…】
 消費者物価統計によると、8月時点で電気料金は前年同月比+21.5%上昇しています😲。ただ円安の影響など で輸入燃料費が増加しており、来春には電気料金はさらに2割~3割上昇する可能性があります。
これを抑制 するために政府が電力会社へ補助金を出す方針であり、同様にガス料金軽減策も検討されています。
ただ、 こういったガソリン・電気・ガス料金の一連の値上げ対策が、今後食料品の値上げ対策などにまで際限なく 拡大していくと、財政負担が膨れ上がることが懸念されており、慎重な議論が求められています。

【円安が加速する恐れ…】
政府はこれらの総合経済対策に国費20兆円程度を投じる方針です。ただし財源の大半は、歳出削減や増税で はなく赤字国債(穴埋めのための借金)の発行で賄われることへの懸念が高まっています。直近イギリスで も物価高対応のために国債発行で大型経済対策を実施しようとして大混乱(株安、通貨安)が起きました。 日本ではイギリスのような長期金利の急騰はないと思われますが、財政環境の一段の悪化は通貨の信認低下 に繋がり、円安を加速させる可能性もあります。輸入物価高の長期化にも繋がりかねず、懸念されています。 

今週の話題

◆32年ぶりの円安と急場しのぎの単独介入

 【解説】
米長期金利が4%を超え、日米の金利差拡大で円安が止まらず1990年8月以来32年ぶり1㌦=150円台をつけ ました。週末に政府が再び円買いの為替介入に踏み切り一時7円以上円高となりましたが効果は続いていません。

 【ポイント】
 本来円安は輸出企業の業績にとってプラス(株価上昇)になります。しかし現在は生産拠点を海外に移してい る企業も多く、今の円安は原材料費コスト高&海外従業員コスト増に繋がり円安=株安の構図となっています。

【今後の影響】
 為替介入を行えば一時的に円安は止まるもののトレンド自体を変える事は出来ません。32年ぶりの水準という ことは、ここから先は青天井となる可能性もあります。アナリスト予想では年末1㌦=155円の声も出ています!